文科相がゆとり世代に謝罪 茨城大付属中で

 中山成彬文部科学相は21日、「スクールミーティング」で水戸市の茨城大教育学部付属小、中学校を訪問し、ゆとり教育について「導入は拙速すぎた」とゆとり世代の中学生に謝罪した。
 意見交換で中3の男子生徒が「教科内容が見直されることで(ゆとり世代の)僕たちの代だけ上や下の学年に劣ることになるので心配」と訴えると、中山文科相は「ゆとり教育の見直しで教科書のページ数も元に戻りつつある。皆さんには申し訳なく思う」と謝罪した。
 また「ゆとり教育の導入は拙速すぎた。授業数まで削減したことは反省点。自分の頭で考える主体性のある子どもを育てたい」などと述べた。
(共同通信)


「ゆとり教育」と一まとめにされていますが
ことここにいたるまでには何段階かの段階を踏んで今の状況があるのです。

簡単な「ゆとり教育」の歴史
1.1977年(昭和52年) 学習指導要領の全部改正 (1980年度〔昭和55年度〕から実施)
学習内容、授業時数の削減。

2.1989年(平成元年) 学習指導要領の全部改正 (1993年度〔平成4年度〕から実施)
学習内容、授業時数の削減。
1992年(平成4年)から第2土曜日が休業日に。

3.1995年(平成7年)からはこれに加えて第4土曜日も休業日となった。
小学校の第1学年・第2学年の理科、社会を廃止して、教科「生活」を新設。

4.1999年(平成11年) 学習指導要領の全部改正 (2002年度〔平成14年度〕から実施)
学習内容、授業時数の削減。
完全学校週5日制の実施。
「総合的な学習の時間」の新設。

今現在の小中学生は4.の段階にいるわけですが
円周率が「およそ3」として習ってる世代なわけです。
国立大附属の中学校の生徒ということは、それなりに公立の生徒よりは
勉強してきてるわけで、また、私立の中学校よりは
明らかに劣っていることも肌で実感していて
危機感があったんでしょうね。

過去の失策を謝られても、時間は戻ってこないのに。

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