08月30日付 朝日新聞の報道「日歯連と旧橋本派、1億円提供を機に再接近」へのコメント:

政治とお金のお話、と言えば、私は強く印象に残っていることがあります。

それは、ずーっと前、「リクルート事件」の時。
竹下元首相の秘書の方が自殺しました。
強制捜査が入るかも、と囁かれていたときでした。
よく、秘密を守るときに「お墓の中まで持っていく」といいますが、
この秘書の方は、まさにその言葉を体現してしまったのです。

その時、田中元首相の元秘書で、そのときは政治評論家に
なっていた早坂氏がTVでコメントを求められたのですが、
一瞬言葉につまり、そして震える手でタバコを吸おうと口に近づけ、
「・・・・・かわいそうだなぁ」と一言言ってタバコを落とし、
ぽろぽろと泣き崩れてしまったのです。
このときの強烈な印象は、あれから何年も経った今でも鮮烈に残っています。

早坂氏は政治家の秘書、という立場に自分もいて、
自殺した秘書の方の思いを痛いほど判っていたのだと思います。

一人の人の命と政局と。
守るべきものの価値観がこんなに違うとは。

今回の事件の落とし所は会計責任者の逮捕、ということなのでしょう。
橋本氏や青木氏まで捜査の手が伸びるとはちょっと思えないので。
前述したリクルート事件の際も、竹下元首相は、首相の座こそ
失いましたが、司直の捜査の手は入らなかったはずでしたし。
秘書の方も会計責任者の方も、大きく言えば
いわば裏方、スタッフ部門の方であるわけで、
今回の事件でそのことをふと思い出しました。

そういえば、青木氏は竹下元首相の秘書経験者でしたね。
今回のことをどう思っているのでしょうか。

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