宝塚のCSにて放送された
「スター・ロングインタビュー/樹里咲穂」をようやく見ました。
HDDにとってたんですが、なんか見る暇なくて
今日、息子・ひよすけが寝ている間にようやく見たんです。

ほーっそうかそうか、と見ていたんですが
外部出演の話になって、宝塚と外部(この言い方なんだかな)の
違いについて話していました。

要約としては、
宝塚は演出家が先生・役者が生徒であり、先生の導くように舞台を作るが
外部は演出家と役者が対等に話し合いながら
役者は自分ができることをアピールしながら舞台を作る、ということを
言ってました。

私は、前にも書きましたが、彼女のベストは
堂本光一主演「SHOCK」のサキホさんだと思っています。
宝塚の人なのに。
(もちろんこう思ってる人は、彼女のファンの中ではほとんどいない
 ということも承知しています。あくまで「私は」です。)
「SHOCK」の演出家は「You、踊っちゃいなYO」で
有名なジャニー喜多川氏です。
私は今まで、宝塚の演出家はなぜジャニー氏よりも
樹里さんの力を引き出せないのだろう、と常々思っていました。
ジャニー氏は「SHOCK」に出るまでは
樹里さんのことは知らなかったはずなのに、何で
何年も樹里さんのことを見ているはずの宝塚の演出家諸氏は
はじめまして状態のジャニー氏より
樹里さんのことをわからないのだろう、と。

しかし、この放送をみて、目からうろこ落ちました。
私の考えが間違ってたんですね。

いくらジャニー氏でも、まぁ、事前にPVくらいは見たろうが
まったく知らない人と言ってもいい人のことの
売りを的確に見極めることなどできる訳ないのです。
「SHOCK」は、樹里さんはジャニー氏に
「私はこれこれこういうことが出来ます、これはこうしたいです」と
自分の「できること」「やりたいこと」を主張したんだと思います。
私は男役も女役もできる、歌もこういうのが得意だ、
ダンスもこういうのを踊ることができる、
衣装は背中開いてるドレスでもかまわない、とか。
で、ジャニー氏も
「Youがこれ出来るなら、これもあれもやってNE」と
言う風な感じであのサキホさんが作られていったのね、と。

ジャニー氏の場合、対自分の事務所の人(特にJr)では
宝塚の演出家のように「先生」になるんだと思います。
ただ、よその人には対等に接するのだなと思ったんですね。

翻って宝塚の場合は、演出家が「先生」、役者が「生徒」。
これって「外部」(・・・)よりも、舞台の出来について
演出家に掛かる比重というか責任がより高いですよね。
だからこそ「先生」と呼ばれるわけだし。
私はあまり宝塚に詳しくはありませんが、
番組での樹里さんの話し振りから判断すると、
宝塚の舞台は、演出家に対して役者が意見する、ということが
他の舞台に比較して少ない、もしくはありえない、と
いうことだと感じました。

それが良いか悪いかは私にはよくわかりません。
そういうシステムで90年やってきたんだし、
いまさらシステムを変えることはないだろうし。

が、今日は目からうろこ落ちたなぁ。うん。
そういうことだったのねぇ。

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